業者さんによって、施工の質は違います。シャッター設置の不具合

シャッターコーキング

車の板金塗装や美容院、病院や歯医者さんなど人の技術が関わる場合、思っていた仕上がりと違うなんて経験が一度位はあるのではないでしょうか。
建築関係も、残念ながら取り付けたり修理したりする人によって大きく満足度が変わってしまうケースもあります。

今回のご紹介は、他社さんでシャッターの取り付けをしたお客様から、取り付けに不安があるとの事で見させていただきました。

 

目次

残念な工事をする業者さんは存在します

今回のケースで驚いたことは、シャッターを設置する上でコーキングを打っていない事です。
シャッターは必ず外壁に穴を開けて下地にビスで固定します。
しっかり処理をしないと穴を開けた外壁から漏水する危険性がありますので、シャッターを設置する上で重要というより当たり前の作業となります。


TOP画像の縦の部分もコーキングが打っておらず、上の写真はシャッター上部になりますが、最も重要な上部もコーキングが打っていない状態でした。

シャッターの説明書
LIXILのリフォームシャッター

毎回製品の中に入っている説明書になりますがシーリングするようしっかりと記載があります。

また、説明書には固定するビスにもシーリングするよう記載がありますがビスにもコーキングを打った形跡はありませんでした。

 

シャッター施工要領書

また、説明書には固定するビスにもシーリングするよう記載がありますがビスにもコーキングを打った形跡はありませんでした。

ビスにもコーキング

実際ぱっと見でシャッターが付いていて、シャッターの上げ下ろしができていれば問題ないと思ってしまいます。
お客様にとってはコーキングを打つことは当たり前という事はわからない場合もありますので、気付かない方も多いです。

今回の様に指摘されて目で見てわかるような場所であればまだ良いですが、(気づく事ができるので)シャッターボックス(巻き取られる部分)の中など外から見るだけではわからない場所はどうなっているかなんて見る事はほぼないかと思います。
見えない部分で実はビスがしっかり固定していなかったりすると後々不具合が出てきたりします。
何にでも言える事ですが、「土台が大事」「基礎が大切」と言いますが、何か取り付ける時も同様施工手順が始めの方ほど重要になります。始めの方というと見えなくなる部分が多く、見えなくなるからといって手を抜かれてしまうと後々に不具合が出やすくなります。

ひと昔前に起こった耐震偽装問題のマンションなどを例に挙げると、大体の方は「きれいなマンションだ」購入しているかと思いますが、その中で鉄筋の本数が怪しい、と気づいた方はいますでしょうか。
規模は違えど同じような事が言えるのではないでしょうか。

 

窓の匠がシャッターを取り付ける場合

今回の取り付けと、窓の匠の取り付けの違いをご紹介します。

窓の匠はとにかく完璧以上を心掛けて施工をさせていただいております。
LIXILのリフォームシャッター(後付けシャッター)の場合、コーキングを打つところに透明のテープが貼ってあります。

 

リクシルリフォームシャッターコーキング

少しわかりずらいかもしれませんが、赤丸の中に透明の物が貼ってあるのがわかりますでしょうか。
このテープの意味は、時間が経ったときにコーキングが切れて、漏水しないように貼ってあります。

LIXILリフォームシャッター

LIXILのリフォームシャッターは、赤丸の様にシャッターボックスの所までシーリングするよう記載がされております。
その下はエプトシーラー(気密防水パッキン)がついているので、シーリング不要となっていますが、外壁の歪み等で絶対に安心とはいえない気がしますので、弊社では下までコーキングを打っています。

コーキング、シャッター

ただ下までシーリングするのではなく、透明のテープの代用となるようマスキングを貼って施工します。
(黒い部分がエプトシーラー(防水気密パッキン)です。)

ほんの少しでも施工で不安が除ける事があれば窓の匠では必ず施工に取り入れます。

後付けシャッターのシーリング

今回、全てシーリングされていませんでしたので、シーリングさせていただきました。

 

後付けシャッターのコーキング

最初の写真を見比べるとコーキング材がない事に気づくかと思います。

 

リクシルのシャッターをシーリングする場合

シャッターボックス部分までではなく、しっかり下までシーリングされていることがわかるかと思います。

 

外壁のビスにコーキング

もちろん、ビスも一度外してコーキングを充填しました。
こちらも最初の写真と見比べていただけるとわかります。
コーキングを打っているビスはこのようになっていますので、自宅に付いているものがしっかり防水処理されているかご確認ください。

 

他の施工不良

コーキングの問題の他にも、外壁に段差がある部分に角材が入っていなかったり、建てた時にサッシの型番の大きさとは違う寸法の窓になっているにも関わらず、寸法が大きいまま強引に取り付けようとしたため、外壁が傷だらけになってしまっていたり、カットしなくてもよかったものを切ってしまっていたり…残念な納まりとなってしまっていました。
文章のみだとどういった様子がわかりにくいかと思いますので、また別の機会にご紹介致します。

 

まとめ

相見積もりも大切ですが、金額だけを見てしまうとこういったケースになってしまう場合があります。
「一度取り付ければ長い間使えるものだから取り付けはしっかりしてほしい」という方もいれば「長い期間は住まないからとりあえず付いていれさえすればいい」という方もいらっしゃいますので、必ずしもしっかり取り付けできる業者を選びましょうという訳ではございません。
しかし、どこよりも安く取り付けができても、どこよりも早く不具合が出てしまったらどうでしょう。また、取り付けた物の不具合ならまだしも取り付けが原因でその周辺にも影響がでる場合もあります。

私自身、自宅の修繕やリフォームで業者さんを呼ぶ際は、しっかり施工してもらえるところか非常に不安になります。
同じ建築業だからこそ、様々な現場で様々な職種の業者さんを見ていますが、正直「ここの業者さん気を使って施工してる」と感じるところが少ないからです。

他の業者さんを悪く言うつもりは全くありませんが、お客様が後悔しないようどの業者さんを選んでも満足できるような業界になれば良いなと期待を込めて書かせていただきました。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

 

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