防犯ガラス
防犯ガラスの種類
日本板硝子㈱の防犯ガラス 商品名 セキュオ
最も防犯対策が必要なのは窓です。安心して暮らせる環境づくりは、まず窓の防犯を考えましょう。窓の防犯対策として、補助錠やセキュリティーなどは大切ですが、ガラスを、破壊するのに時間がかかるものにすることや、割れたとき大きい音がするものにしておくことでもさらに防犯対策となります。日本板硝子製の防犯ガラス「セキュオ」は、2枚のガラスとガラスの間に特殊な膜やポリカーボネートを挟み込むことで、ドライバーを使ってのこじ破りやバールでたたいて割る打ち破りを高い抵抗力で侵入に時間をかけさせます。※専用アタッチメントは大臣認定防火設備には使用できません。
特徴
盗難防止
2枚のガラスの間に強靭で厚い中間膜、ポリカーボネート樹脂版を挟み、「こじ破り」や「打ち破り」に時間をかけさせることで、侵入を防ぎます。
安全性
2枚のガラスの間の中間膜が、万が一破損した際の飛散や、ガラスの落下を防ぎます。防犯のみではなく、安全性にも効果があります。
紫外線カット
セキュオは、ガラスとガラスの間の中間膜の効果で、紫外線カットにも効果があります。紫外線は、肌やカーテン、窓際の家具等に影響を及ぼします。紫外線カット率が99%と非常に高いので、防犯、安全面にさらにプラスアルファの効果をもたらします。
セキュオの種類
セキュオ30
ガラスとガラスの間の中間膜が0.8ミリ(30ミル)の厚さの膜を使った防犯ガラスです。0.8ミリは、通常防災や飛散防止目的で使用されるガラスの2倍の厚さがあります。セキュオ30は、特にドライバーを使用しての「こじ破り」に効果を発揮します。
セキュオ60
セキュオ30と作りは同じですが、2枚のガラスの間の中間膜が1.5ミリ(60ミル)のものを使用した防犯ガラスです。60ミルになるとセキュオ30のこじ破りのほかにバールなどで叩き割る「打ち破り」にも効果があります。
セキュオ90
セキュオ30とセキュオ60と構成は同じです。セキュオ60がセキュオ30より、ガラスとガラスの間の中間膜が厚くなったのと同様、セキュオ90は2枚のガラスの間の中間膜が2.3ミリ(90ミル)に厚くなります。店舗や事務所での侵入手口で見るようなバールやハンマーを使った大胆に壊す「打ち破り」にも抵抗力があります。
セキュオSP
セキュオ30、セキュオ60、セキュオ90と違い、2枚のガラスの間に中間膜ではなく強靭なポリカーボネートを使用することでさらに、強い防犯ガラスになっています。こじ破りや打ち破りの抵抗力をさらに強くし、ガラスを破っての開錠に非常に時間がかかるガラスです。
セキュオPY
セキュオ90と同様、中間膜に2.3ミリ(90ミル)を使用し、さらにガラスの片側に高強度の防火ガラス、パイロクリアを使用しています。セキュオPYを使えば防火区画の場所でも防犯ガラスにすることが可能です。また、防火ガラスでもワイヤーのないガラスなので視界もクリアになります。
防犯ペアガラス セキュオペア
防犯ガラスのセキュオに、さらに断熱性能を上げるために複層(ペア)にしたガラスです。ペアガラスの片側にセキュオを使う事で打ち破りやこじ破りはもちろん、さらに一枚ガラスあることで、空き巣や泥棒は、ガラスを破るのに時間がかかる窓として認識し、侵入を諦めさせる視覚的な防犯効果も生まれます。また、複層(ペア)にすることで、防犯だけでなく断熱効果がプラスされ冷暖房効果があがり、部屋の快適性が上がります。また、省エネ効果で余計な暖房、冷房費が抑えられ経済的になります。断熱性能を上げることで、結露抑制にもつながります。
AGC 旭硝子㈱製の防犯合わせガラス 商品名 セキュレ
泥棒や空き巣がガラスを割って窓を開けて侵入する時に、ガラス破りに時間がかかり防犯効果が高いガラスです。万が一セキュレが割られて泥棒や空き巣の被害にあった場合は、お見舞金がもらえるお見舞金制度付の防犯ガラスです。
特徴
防犯グレード
セキュレは、レベルⅠ、レベルⅡ、レベルⅢと防犯したいレベルが3段階あり、ご自宅にあった防犯強度を選ぶことができます。
セキュレレベルⅠ→ガラスとガラスの間の特殊フィルムの厚みが0.76ミリのタイプです。
セキュレレベルⅡ→ガラスとガラスの間の特殊フィルムの厚みが1.52ミリのタイプです。
セキュレレベルⅢ→ガラスとガラスの間の特殊フィルムの厚みが2.28ミリのタイプです。
特殊フィルムの厚みが厚いほど、ガラス破りに時間がかかります。
快適性能
ぺヤ、サンバランス等にセキュレを合わせることにより、防犯性能だけでなく、冬の寒さ対策、夏の対策(断熱、遮熱)になります。また、冷暖房効率UPで経済的。
破片が飛散しにくい
右写真のように、大地震やぶつかった衝撃で万が一ガラスが破損しても破片が飛び散らず、割れることによるガラスの脱落も防ぎます。
紫外線遮蔽効果
一般的な板ガラス(一枚ガラス)と同じ可視光線透過率(光を通す割合)がありながら、特殊フィルムの効果によって紫外線は99%以上カットします。額縁(木枠)やカーテン、家具の色褪せを防いでくれます。
セントラル硝子㈱製の防犯合わせガラス 商品名 ハイレンド
侵入盗被害の内、戸建住宅で6割強、マンションで3割強が窓ガラスを破壊しての侵入になります。(出典 平成17年度警視庁生活安全総務課手集計)防犯ガラスにすることで、侵入を諦めさせ安全な暮らしに近づきます。7
防犯ガラス「ハイレンド」シリーズは、2枚のガラスの間に特殊樹脂膜を挟み込み熱圧着した商品です。ガラス自体が割られても貫通・開孔に時間がかかるため、侵入を諦めさせる効果があります。また、特殊樹脂膜を挟んだガラスにすることで遮音性能や紫外線の遮蔽効果も持ち合わせます。
窓の防犯化は、ガラスだけでなく面格子やサッシの性能や強度への配慮も必要です。また、窓だけでなく住まいの安全を守るためには、日ごろから住民間でのコミュニケーションをとったり、窓や玄関等の侵入口を木や物で陰にしないことや、ピッキング対策用の鍵したりと防犯意識を持つことが大切です。
ハイレンドシリーズ
防犯ガラス「ハイレンド」シリーズは、ハイレンド30、ハイレンド60、ハイレンド90、ハイレンドスーパーと性能グレードによってご自宅にあったものを選ぶことができます。ハイレンドシリーズを使用していて、破壊侵入された場合はお見舞金が支払われる制度もあります。また、既存のサッシ(アルミサッシ)取付けが可能になるようにアタッチメント付タイプやグレーチングチャンネル付タイプもあります。
夏場、窓際にいると感じる焼けるような暑さを軽減目的としたハイレンドクールもあります。
防犯合わせガラス ハイレンド
ハイレンドは、2枚のガラスの間に強靭な特殊樹脂膜を挟み、熱を加えて発着した防犯合わせガラスです。特殊樹脂膜は、安全、安心な住宅を守るために耐貫通性が高い膜になっています。
特殊樹脂膜が挟んであっても通常の透明ガラスと透明性は変わりません。また、特殊樹脂膜の効果で防音合わせガラスである「ラミレックスソネス30」と同じ遮音性能があります。
ハイレンドを使用して複層ガラス(ペアガラス)にすることで、防犯に加えて冬場の断熱や夏の遮熱に機能を追加する事ができます。断熱性能を上げることで結露の軽減にもつながります。
特徴
防犯性
特殊樹脂膜の耐貫通性でガラスが割れても開錠に時間をかけることができるので、防犯性能が高いガラスです。
安全性
特殊樹脂膜の効果は耐貫通性だけでなく、衝撃でガラスが割れた場合でも熱で圧着されていることで飛散するがありません。また、ガラスが割れることによるガラスの脱落もしにくくするので安心できます。
遮音性
ハイレンドは、いずれもJIS A 4706(サッシ)の遮音性T-2等級をクリアする遮音性能を発揮します。
紫外線カット性能
特殊樹脂膜はさらに紫外線にも効果があります。室内側にある、カーテンや額縁(木枠)家具や置物の変色、褐色の原因である紫外線を99%以上カットする効果があります。(ただし、変色や褐色は原因が紫外線だけでなく可視光線や熱、化学物質等にもありますのでご注意ください。)
ラミレックスBGシリーズ
防犯ガラス「ハイレンド」と防犯性能や構造は同じものですが、防犯ガラスを割られて被害にあった場合のお見舞金がないタイプがラミレックスBGシリーズになります。ハイレンド同様、防犯性能の異なるグレードがあり、ラミレックスBG30、ラミレックスBG60、ラミレックスBG90があります。ご自宅にあったグレードのものをお選びいただけます。
複層ガラスとしても使用可能
ラミレックスBGシリーズもハイレンド同様で、防犯合わせガラスを使用しての複層ガラス(ペアガラス)が可能です。防犯性能にプラスして、断熱、遮熱、結露、省エネに効果があり、快適な住まいが実現します。
バンガード
バールやハンマー、電動工具などを使い、強引にガラスを破壊しての侵入を防ぐための防犯ガラスです。ガラスとポリカーボネイト使い、その間を特殊な中間膜で熱圧着したガラスがバンガードです。
音を立てないようにする住宅街ではなく、事務所や店舗に向いている防犯ガラスです。粗暴な一気の打ち破りにも安心です。
ポリカーボネートシート板を2枚のガラスの間に熱圧着することにより高い防犯効果を発揮します。ポリカーボネートシート板と特殊中間膜の力で優れた防犯性能。
特徴
高い防犯性能
ガラスとガラスの間にポリカーボネート板と特殊中間膜を挟んで熱を加えて圧着した防犯合わせガラスです。ポリカーボネートを使用することで、貫通しにくくしています。また、特殊中間膜で高い透明性が実現。防犯性能が非常に高いガラスです。
欧州規格適合
欧州規格EN356 P6Bレベル(PC3仕様のバンガード)及びP7Bレベル(PC5仕様のバンガード)の防犯性能を発揮します。
この仕事をしていると、空き巣の多さを感じます。「うちは平気だろう」その隙をドロボーは狙ってきます。空き巣に入られる前に、一度大切な我が家の防犯対策を見直してみましょう。また、防犯ガラスは、けっして割れないというわけではなく、「貫通させるのに時間をかけるガラス」になります。ただ、空き巣犯は時間がかかることは嫌がりますので、わざわざ入りにくい窓(ガラス)は狙いません。防犯対策には、防犯ガラスをおすすめします。