ペアガラスより高性能なスペーシア(真空ガラス)って効果あるんですか?
マンションや戸建ての方で、結露や断熱などを考えておられるとき、ペアガラスかスペーシアを比較検討されると思います。
どちらが夏でも快適なのか。
どちらが冬でも結露しないのか。
紫外線は?
西日は?
光熱費は抑えられる?
こういったことが知りたくなってくると思います。
そこで、神奈川県の窓専門店「窓の匠」が、スペーシアについてご紹介していきたいと思います。
最後までおつきあいください。
1: スペーシア(真空ガラス)と普通のガラスの違い
スペーシアとは何か、簡単にお話します。
スペーシアとは、日本板硝子株式会社がシドニー大学との共同研究から、世界で初めて商品化した高断熱の真空ガラスです。
厚さ6mmの幅の中に、薄い2枚のガラスを入れ、2枚のガラスの間に真空層を作ることで、普通のガラスよりも断熱性能を4~5倍アップ。
窓ガラスに多い冬の結露も軽減できる、非常に優れた窓ガラスです。
このスペーシアは、先ほどもお話しましたように、厚さ6mmというガラスであるため、今使っていただいているサッシにそのままはめ換えることができるのもポイントです。
わざわざ新しく工事をすることもありませんので工事費も安く、簡単に交換できるのはうれしいところです。
2: 真空ガラスの性能
真空ガラス「スペーシア」の性能はどのようなものでしょうか。
順に説明してきます。
まず、大きなメリットとしては、次のことがあります。
- 結露を大幅に防ぐことができます
- 夏の強い西日を和らげることができます
- 高い断熱性があるので、冷暖房費が抑えられます
- 紫外線を抑えることができます
スペーシアは、2枚のガラスの間に真空層を設けることで、太陽の暖かさを取り入れながら、高い断熱性能によって室内の暖かさを外へ逃がしません。
また、外側のガラスの表面温度が、真ん中の真空層のおかげで下がりにくくなっているため、結露を防ぐ効果も高くなっています。
次に注目するべきところは、これも先ほど出てきましたが、ガラスの厚みです。
一般的な住宅用の窓には、厚さ3~6.8mmのガラスが使われています。
この厚さの中で、スペーシアは作られていますから、ガラスを入れるサッシを交換する必要がなく、二重窓のように内側への工事が必要にもなりません。
内側への工事が必要ないということは、部屋の広さはそのままで、快適な空間が手に入ると言うことなんです。
さらに、スペーシアはオーダーメイド製品です。
規格やサイズはありませんので、あなたのお家に合わせたガラスを作り、ぴったりに入れ替えることができます。
そして10年保証もありますから、正常な使い方で異常が起こったときには対応させてもらえます。
他には、紫外線のカット率が63.3%と、普通の1枚ガラスの紫外線カット率33.7%の倍の効果がありますから、女性のお肌や室内への影響も安心できます。
3: 実はペアガラスより高性能
ペアガラスとスペーシアを比較したとき、最も気になるのが断熱性能だと思います。
ガラスは外とふれているところですから、この部分の性能が室内の快適さに直接影響してきます。
そこで、ペアガラスとスペーシアの断熱性能を見てみますと、一般的な一枚ガラスのおよそ4倍の断熱性能がスペーシアにはあります。
しかし、厚さは何度か出てきていますが、日本の住宅事情にぴったりの6mmですから、ほとんどの住宅で選んでいただくことが可能です。
そして、スペーシアにあって、ペアガラスにないのが「真空」の部分。
ペアガラスの間は「乾燥した空気」が入っています。
いっぽう、スペーシアは「真空」の状態になっています。
この違いが性能の違いを生み出していまして、乾燥した空気よりも真空の方が熱を伝えにくいのです。
その結果、魔法瓶と同じように高い断熱性能を作り出すことに成功しています。
4: 絶対に結露しませんか?
一部では「絶対結露しません」と言っているところもあるかもしれませんね。
でも、スペーシアが絶対に「結露しません」とは、言えません。
ただし、現在販売されている日本の一般的な板ガラスの中では、間違いなくもっとも結露しにくいガラスであることは確かです。
また、スペーシアをアルミサッシに入れてお使いいただいた場合、スペーシアのガラス面は結露しないとしても、アルミサッシの部分は結露します。
ですから、プロの視点から言いますと「スペーシア」は、現在販売されている板ガラスでは最高のものではありますが、結露を絶対にしないとはいえません。
これが専門家としての正しい答えとなります。
5: まとめ
真空ガラス「スペーシア」は、今回お話いたしましたように、最高の板ガラスであることは間違いありません。
特に断熱性能の高さは、他のガラスとは比べものになりませんし、板ガラス1枚1枚に保証がついているのも魅力です。
もし、マンションや戸建て住宅のリフォーム、断熱性能アップを考えておられるなら、そのタイミングで窓ガラスも検討されてはいかがでしょうか。
いくら壁や天井、床の性能をアップさせても、窓ガラスから抜けて出ていては意味がありません。
また、冬に外からの冷気が窓を通して侵入すると、結局室内は寒いままになってしまいます。
品質や保証、性能と、これからもずっと必要となる冷暖房費を比較してみてください。