防音対策は窓ガラスだけで効果あり!?正しい対策と失敗しないポイントとは
外からの騒音で頭を抱えておられるなら。
家の中から起こる音の漏れが気になっているなら。
今回の内容をじっくりお読みいただくことで、あなたの悩みが解決できる方法を知ることができるでしょう。
では、さっそく「音」について悩み解決についてお話していきます。
1: 正しい防音対策とは
「音」に関する悩みは、誰もが持っているストレス原因だと思います。
「音」だけは日常生活をする中で、ほとんど勝手に耳へ届きます。
耳栓をしたり手で耳を塞いだりするなら別ですが、その状態で毎日を過ごすわけにはいきません。
ですから、音に関係する悩みはできるだけ早く解決しておくことが大切です。
そこで、まずは、騒音や音漏れはどのようにして発生しているのかをお話しておきます。
一般的に騒音や音漏れは「壁」「床」「天井」から、音が出入りしていると思っておられる方がいらっしゃいます。
しかし、実はこのような「分厚い」材料が使われている部分や、空間のある部分から騒音や音漏れが起こっていることはあまりありません。
最近の住宅では、壁や床、天井は気密性の高い材料や建築方式が採用されているため、知らない間に「騒音」「防音」対策が進んでいることになります。
では、この3つの場所以外のどこから音が出入りしているのかというと。
新築住宅でも防音対策が遅れている「窓」なんです。
窓はガラスとサッシで出来上がっています。
ですから、窓の防音というと「ガラス」に着目してしまうのですが、これも違っていて、
音が出入りしているのは、サッシの部分だったりします。
意外かもしれませんが、音は空気を伝わって届きます。
反対に空気を伝わって外に出て行きます。
このとき、ガラス面を通り抜ける部分もありますが、それよりもサッシのスキマから音が伝わることの方が問題なんです。
ガラスに当たった音は、少しは遮断されます。
壁や天井、床に当たった音も、材料によって遮断されます。
しかし、サッシのスキマに関しては空気の通り道でもありますから、音が遮断されることなく、そのまま出入りしてしまいます。
いかがでしょうか?
今まで思っていた音の出入り口とは違ったかもしれません。
正しい騒音や防音対策をするなら、どこから音が出入りしているのかを知っていないと、何をやっても効果を感じることはできません。
まずは「スキマ」から音が出入りしていることを覚えておいてください。
2: 失敗しないためのポイント4つ
では、どのような騒音・防音対策をするのが良いのでしょうか?
具体的な方法をお伝えする前に、失敗しないためのポイントを紹介しますので覚えておいてください。
(1)現状調査
どのような音に悩んでいるのか。
どのような音を出すから、何とかしたいのか。
どのような現状なのかをきちんと確認することが必要です。
(2)問題を見つける
現状調査ができれば、問題の原因を見つけます。
ここで問題の原因が曖昧ならば、適切な対策はできません。
いくら費用を使っても、問題に対する適切な対策でないと意味がありません。
(3)対策&計画
問題が見つけられると、どのような対策がベストなのかがわかります。
どのようなサッシにすると良いのか。
どのようなガラスにすれば良いのか。
隣の部屋にも必要なのか、メインで使う部屋だけで良いのか。
必要な対策とリフォーム計画を立てることが必要です。
(4)実行
ここで初めて窓のリフォームを行います。
1~3を行わずに、いきなり実行する方もいらっしゃいますが、当たれば良いですが違った場合、騒音・防音対策は意味のないリフォームになってしまいます。
3: 防音対策3つの方法
それでは具体的な騒音・防音対策の方法を紹介していきます。
方法は大きく分けて3つの方法があります。
(1)ガラスだけ交換
一般的な窓ガラスは一枚ガラスがほとんどです。
一枚ガラスは音をそのまま伝えるので、防音性能がほとんどありません。
ですから、このガラスを防音効果のある特別なガラスに交換することで効果を実感しようという方法です。
メリット
- 工事が簡単
- 今のサッシがそのまま使用可能
- 部屋の雰囲気も変わらない
デメリット
- スキマの音の出入りは防げない
- 防音効果のあるガラスは重いので開け閉めが重く感じる
(2)サッシとガラスを交換
防音性能の高いサッシとガラスに交換してしまう方法です。
サッシから起こるスキマの音の出入りも防げます。
メリット
- サッシとガラスの防音効果で快適になる
デメリット
- 工事が大がかり
- 費用も高くなりがち
- サッシは外壁に埋まっていることもあるので、戸建てやマンションによっては工事できないこともある。
(3)二重窓
部屋の中にもう一つ窓をつける「二重窓」という方法です。
この方法ですと、いまの窓の内側に内窓をつけるだけですので工事も簡単です。
また、外窓と内窓の間にできた空間によって、音が伝わりにくくなりますので、騒音・防音効果はかなり高くなります。
メリット
- 二重窓になることで、ガラスを通過する音、スキマを通過する音の両方を対策できる
- 効果の割に費用が安い
- 内側の工事なので、ほとんどの家やマンションで工事可能
- 工事にかかる期間も短い
- 気密性がアップするので省エネや結露対策もできる
デメリット
- 掃除場所(ガラス拭きなど)が増える
- 二重窓なので、窓の開け閉めが面倒
他にも二重窓を取り付ける前は「デメリット」として感じ躊躇される方も多いのが「二重窓で部屋が狭くなる」ということ。しかし、実際に二重窓を取り付けてみると「部屋が狭くなったという感覚がない」とおっしゃる方がほとんどです。
4: 窓の防音対策に有効なのは「○○」
3つの方法を紹介しました。
3つの中で、窓の匠がおすすめするのは「二重窓」です。
二重窓は工事も簡単ですし、費用もサッシを交換するより安いです。
防音性能も高いですし、冬の結露対策や防犯性能もアップしますので、少しお部屋が狭くなってもおすすめしたい方法です。
家の外観は何も変わりませんから、まずは一部屋だけ二重窓にしてみるということもできます。
ガラスだけを交換してもスキマからの音を防ぐことはできません。
だったら、二重窓を選んでもらって、気兼ねなく快適な暮らしを送ってもらいたいと思います。
5: 防音対策を間違えると大変です
ここまでお話しましたように、騒音や防音対策の要は「スキマ」だということを覚えておいてください。
このポイントを間違えると、いくら費用をかけても期待する効果が出てきません。
多くの人は「ガラスを防音にすれば解決」と考えておられますが、これだけでは高い効果を期待することはできません。
せっかく音に関するストレスをなくして、快適に暮らす空間を手に入れようとされているのですから、防音対策の要を間違えないでほしいと思います。
6: まとめ
騒音や防音対策についてお話してきました。
今回お話しましたように、防音対策のキモは「スキマ」です。
このことを忘れずに、あなたの騒音・防音対策を成功させてください。
もし、どのような方法があなたのお家にぴったりなのか迷っておられるなら、窓の匠までご相談いただければ、プロとして恥ずかしくないアドバイスを丁寧にさせていただきます。
ぜひ音に関するストレスをなくし、気兼ねなく快適に過ごせる空間を手に入れてください。