カーテンボックスがあり、ふかし枠が設置できない。そんな窓でも内窓(二重窓)を取付できます。
冬の寒さが厳しくなってきました。
築年数が経つとどうしても建物に歪みが出てくることがあります。それに伴いサッシも建付けが悪くなると窓(サッシ)に隙間ができ、隙間風が寒さを強調します。
そんな隙間風からくる冬の寒さ対策で内窓(インナーサッシ)のご依頼をいただきましたのでご紹介致します。
内窓(インナーサッシ)の設置を依頼したけど断られてしまった
いざ内窓(インナーサッシ)の取り付けを決断し業者を呼んだら「取付できません」…
という事がよくあります。
今回も、他社さんを呼んで内窓(インナーサッシ)の依頼をしたけど内窓(インナーサッシ)を取り付けるにはふかし枠が必要で、ふかし枠がカーテンボックスがあるために付けれないとの事でした。
そこで、弊社のホームページを見ていただき、「この業者ならできるかも」とご連絡いただきました。
枠の幅が足りない+カーテンボックスが付いている
内窓(インナーサッシ)を設置する上で窓の内側にある木枠(額縁)の幅が重要となります。
今回の窓(サッシ)は枠の幅が狭く通常ではふかし枠が必要となります。
しかし、カーテンボックスがありふかし枠の設置が難しくなっております。
見る方によってはわかるかもしれませんが、実はカーテンボックス風のカーテンレールとなっており、状況によっては移設が可能です。しかし、写真ではわかりませんが、隣の窓(サッシ)まで続くお部屋の端から端までと非常に長いタイプとなっており、カーテンボックスの移設は確かに困難でした。
サッシのアングルを使って幅をかせぐ
では、どのようにして内窓(インナーサッシ)を取り付けたのか…
上の写真で白い部分が木枠(額縁)となりますが、こげ茶(ブロンズ)部分も含めて内窓(インナーサッシ)を設置する幅を増やしました。
枠の幅が比較的狭いメルツエンサッシ66型を使用
さらに、内窓(二重窓)の種類を枠の幅が狭い構造のフクビ化学工業のメルツエンサッシ66型を使用しました。
そうすることにより、木枠(額縁)から飛び出ることなく、カーテンボックスもそのままに内窓(インナーサッシ)を取り付けることができました。
クレセント(鍵)が開け閉めできなくなる
内窓(インナーサッシ)の取り付けはできる事はわかりましたが、1つ問題があり内窓(インナーサッシ)を全開にしても外窓(サッシ)の鍵が内窓(インナーサッシ)にぶつかって開け閉めできなくなってしまう事がわかりました。
そこで、額縁材を使って窓の片方を小さくする事で、数ミリ内窓(インナーサッシ)の中心をずらしてクレセント(鍵)の開け閉めが出来るようにしました。
今回は、メルツエンサッシの色をダークブラウン(こげ茶)をご指定いただきましたので、額縁材も同じ色にする事で違和感を無くしました。
内窓(インナーサッシ)を全開にした状態ですが、ギリギリ交わしています。
発注する段階で額縁材分やメーカーによって框(ガラス周りの枠)の計算しなければならないため、内窓(インナーサッシ)を熟知していないと難しい納まりです。
額縁材を使用していますが、違和感がない納まりになっているかと思います。
まとめ
現地調査時に、「カーテンボックス移設しなくても内窓(インナーサッシ)取付できます」とお伝えしたところ、お客様は驚かれていましたが、どのメーカーの内窓(インナーサッシ)も熟知しておりますので、弊社では難しい工事ではございません。
また、ただ内窓(インナーサッシ)が設置できるというだけでなく、断熱や防音、結露、防犯などに対してもそれぞれ有効的な内窓(インナーサッシ)の種類は変わりますので極力目的に合った内窓(インナーサッシ)をご提案することが可能です。
今回の事例の様に、他の業者さんに断られてしまっても弊社では良いご提案ができる場合がございますので、お気軽にご相談ください。
もちろんご相談のみでも結構です。
お伺いできない地域もございますが、お気軽にご相談いただけたらと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。