雨戸を後付けして防犯や天災に備える方法
建売を購入すると、2階の部屋に雨戸がなかった。
近くに家もなく、風も通りにくい場所なら、雨戸がなくても気になりませんが、、、
- 隣と接近している
- 2階の部屋の窓へ室外機を足場にすると手が届く
- 物置を設置したことで屋根から2階の部屋の窓に届く
また、
- 台風のとき強い風で窓が割れないか心配
- 近所に2階から泥棒が入ったらしいので心配
- 夏場にエアコンをつけても効かない
このような防犯上の心配事や、台風などの天災における心配事があるなら、お家に後付けで雨戸を取り付けることができます。
それでは次から、後付けの雨戸についてご説明していきます。
1: 雨戸があるとうれしい理由
日本には梅雨という長雨の季節や台風という自然現象がありますし、最近ではゲリラ雷雨などもあります。
このような風雨からお家を守るのが雨戸の主な役割です。
そして、雨戸には他にも役割があります。
冬の防寒対策
雨戸を閉めることで、外の冷気を家の中へ侵入させないようにできます。
また、室内の暖かさを外に逃がさない役割もあります。
夏の暑さ対策
今のお家にはエアコンがあります。
ですから、夏の暑い季節でも雨戸を閉めてエアコンをつけると、部屋の中が素早く涼しくなります。
そして部屋の中の涼しくなった空気が雨戸によって外へ出て行きにくくなります。
また最近の雨戸は昔の木の板で出来た戸袋とは違い、夏の外の熱を遮る性能も持っています。
他には、就寝するときに雨戸を閉めておくと、家の中への不審者の侵入を阻むことができます。
外出のときにも雨戸を閉めておくと、空き巣に入られにくくなりますので、雨戸は防犯対策という一面をもっていることになります。
このように、雨戸があると「うれしいこと」があります。
2: 雨戸って後付けできるんですか?
雨戸があると便利です。
しかし、お家によっては雨戸がついていなかったというところもあるでしょう。
建売の場合ですと、最初から決まっていますからどうしようもありません。
中古住宅を購入した場合も、もともと雨戸がついていない物件の場合、どうしようもありません。
これは戸建てだけではなくマンションでも同じことが言えます。
では、雨戸は後からつけられないのかというと、そんなことはないんです。
最近の雨戸は軽量化されていますし、雨戸の収納スペースが良く考えられているので、もとは雨戸がついていないお家にも、比較的簡単に雨戸を後付けすることが可能なのです。
3: 後付けに選ばれる雨戸の種類
後付けの雨戸で選ばれる種類をお話しておきましょう。
雨戸には、次の3つの種類があります。
- 引き戸タイプ
- 折れ戸タイプ
- シャッタータイプ
雨戸の後付けに選ばれることが多いのは、この3つの中の「シャッタータイプ」です。
シャッタータイプは、言葉通りシャッターのように使うとき、上から引き下ろします。
また、使わないときは上に引き上げて窓を全開にできます。
シャッタータイプは、使わないときの収納場所が小さくて済むのも選ばれている理由でしょう。
電動のシャッタータイプなら、雨の日でも室内からリモコン操作ひとつで、雨戸の開け閉めが自由自在にできます。
冬の寒い季節、窓を開けて室内の暖かい空気を外に逃がしながら、雨戸を下ろす必要もありませんので快適な暮らしを続けることができます。
4: 雨戸の取り付けスペースがないならコレ
雨戸を後付けするとき、気になるのが雨戸を取り付けるスペースです。
引き戸タイプの雨戸をつけると、雨戸を開けたとき収納するスペースがない。
シャッタータイプの雨戸だと、窓の上に収納するスペースがない。
このようなことが起こります。
でも、安心してください。
そんな方におすすめなのが「エコ引き違い雨戸」なんです。
エコ引き違い雨戸は、通常の雨戸とは違い、通風式の雨戸です。
今ある窓枠の上にそのまま取り付けることができますので、雨戸を収納するスペースは必要ありません。
「でも、それだと雨戸が常に窓の外にあるってことだよね?」
その通りです。
引き違いなので、左右の窓のどちらかに雨戸があることになります。
しかし、エコ引き違い雨戸は、雨戸部分が自由に開閉できるパネルになっているので、操作バーを動かすことで外の風を室内に取り入れることができるんです。
大がかりな工事なしに、快適な風を室内に取り入れ、同時に防犯性も高められるのが「エコ引き違い雨戸」なんです。
5: 雨戸を後付けするときの注意点
まず、既存の窓周辺の状態を確認してください。
まれに、電気ボックスや雨どいが窓枠のすぐそばにあることがあります。
そして、窓のタイプや窓周りのスペースによっては、シャッタータイプやエコ引き違い雨戸の取り付けが難しいこともあります。
特にマンションの場合に多いのですが、取り付けるスペースがなかったり、引き違いのレールを取り付けられなかったりすることがあるんですね。
でも、そういった場合には、窓の内側に取り付ける「セフティルーバー」というものがありますので、雨戸の後付けを諦める必要はありません。
雨戸の後付けは、パッと見ただけではどのタイプが取り付けられるのか、どのタイプが暮らしに適しているのかわかりにくいものです。
取り付けスペースや暮らしに最適なタイプを選ぶためにも、後付けの雨戸を検討されるときには、窓の専門家に相談されることをおすすめします。
6: まとめ
雨戸があると便利です。
防犯面も天災面も安心できることが増えます。
ですから「雨戸がほしいな」と思われたなら、窓の匠にご相談ください。
あなたの暮らしに最適な雨戸をご提案させていただきます。