真空ガラススペーシアのマイクロスペーサー(黒い粒)が落ちた様子
今日のご紹介は、施工例というより、ちょっとした実験の様子をご紹介します。
真空ガラススペーシアは、昨今知られるようになってきましたが、詳しい構造までは知らない方が多いのではないでしょうか。
簡単にご説明すると、2枚のガラスとガラスの間に空気があれば、ペアガラス。
空気がないのはスペーシアとなります。
ペアガラスは、空気層の幅が狭いものから広いものまで、様々ですが、真空ガラスの場合、ガラスとガラスの間が広いとビニール袋に口を付けて吸い込むとビニールがくっつくようにガラスもくっつこうをするため、ガラスが割れてしまいます。
そのガラスの割れを防ぐために、0.2㎜と極限に狭い構造になっていて、1枚ガラスのように薄いのが特徴です。
また、ガラスとガラスがくっついてしまうと熱や音が伝わってしまうため、マイクロスペーサー(黒い粒粒)が入っています。
現在1枚ガラスのサッシにペアガラスを入れる場合は、専用のアタッチメント(アルミ製)が必要となりますが、真空ガラスには、アタッチメントが必要ありません。
※アルミ製のアタッチメントがない分断熱性が落ちません。
さて、今回は、そのマイクロスペーサーについてのお話しですが、マイクロスペーサーは、均等に並んでいますが接着剤などでとまっているわけではありません。
(※完全な均等に入っているわけではありませんので、マイクロスペーサーが少しずれていても不良品ではありません)
空気を抜いてガラスとガラスがくっつこうとする力で固定されています。
では、空気が入ったら落ちるのか…?
はい、その通りです。
ガラスが割れたりすると下に落ちていきます。
真空ガラスは、保証が10年と長いですが、本当に真空が保たれているかの目安となります。
マイクロスペーサーが下に落ちる様子を写真に収めたく、真空ガラススペーシアを割ってみました!!!
分かりにくいですが、〇の中の黒い粒がマイクロスペーサーになります。
ガラスが割れた瞬間、一気に下に落ちました。
ガラスが割れているのがわかる写真です。
非常に高価なガラスですので、割ってしまうのにかなり躊躇しました。(笑)
現在、真空ガラスがついていて、最近結露が付くようになった…などの変化があったら、マイクロスペーサーを一度見てみてください。